先日、亀梨和也主演WOWOW連続ドラマW「正体」がMIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama 2022でグランプリを受賞しました。
MIPCOM BUYERS’ AWARD for Japanese Drama 2022ってなに??って方はこちらにまとめてありますのでよろしければご覧ください。
前回の記事で正体のドラマの感想を書こうと思ったのですが、あまりに長くなってしまったので今回は第三話、最終話の感想を書いていきたいと思います!!
とても内容の濃い見ごたえあるドラマだと思いますので、たくさんの人に見てもらえたら嬉しく思います。
亀梨和也主演ドラマ「正体」第三話
第三話では徐々に話の確信に迫っていくんですけど、ここではなんと一重瞼に顔を変え久間という名前で登場する鏑木。
これは本当に一瞬「亀梨くん…??」っとなるくらい第二話の那須と風貌が違いすぎる。
この一重メイク、現場にいた中田監督も亀梨くんと分からなかったらしいから凄い。
で第三話はというと宗教や詐欺、介護の話でなんだか現代の身近な問題を考えさせられます。
それにしても野間口徹さん演じる宗教団体の教祖代理、尾根がいい具合にうさん臭さ満載。笑
ここでも宗教がらみの詐欺被害にあった高畑淳子さん演じる近野節枝を助けた鏑木なんですが、またも正体がバレて逃走します。
そして物語はいよいよ最終章。
事件のカギを握る黒木瞳さん演じる井尾由子に近づくために、今度は桜井と名乗って井尾がいる介護施設で働く鏑木。
ここで介護職員としておじいちゃんおばあちゃんたちと接する桜井の優しい雰囲気に、亀梨くんの優しい人柄が滲み出ている感じがしてとても好きなシーンなんです。
そして第三話で印象に残っているのが一緒に働く堀田真由さん演じる酒井舞との会話。
痴呆のおじいちゃんに対してちょっとしたウソでその場を上手く対処した桜井に対して、舞が
「桜井さんウソがお上手で…」
と言うのですが、その後桜井が
「嘘は疲れます。出来るならつかないでいたいものです…」
って言うんですよね。
正体を隠し、名前を変えて嘘をつきながら今を生きている。
鏑木の苦悩が表れているセリフだなぁと思いました。
それから今回のキーとなる事件の唯一の目撃者、井尾由子なんですが彼女は若年性認知症。
その井尾に近づき、事件の日のことを思い出してもらおうと話をするんですけど、なかなか肝心な話が聞くことができない。
そしてまたも正体がバレかけて窓から逃げる鏑木が切ないと言うか苦しいというか。
そして話はいよいよ佳境に入ります。
亀梨和也主演ドラマ「正体」最終話
そしていよいよ物語も最終話。
どうにかして井尾に事件のことを思い出して欲しくて必死な鏑木。
だけど確実な証言が得られない。
もうそんな鏑木が苦しくて苦しくてツライ。
そして一緒に働く中で桜井に好意を寄せていた舞も、桜井が鏑木だと気付く。
上司に掛け合い通報してほしいとお願いするも、いざ介護施設に警察が来ると鏑木にそのことをなぜか知らせる舞。
このあと鏑木は包丁片手に舞を人質に抱えて警察と対峙するんですけど、よく見て欲しい。
包丁の刃が舞の方じゃなくて警察の方に向いてるんです。
鏑木は人質にとっている舞を気付つけようなんてことは思っていないという表れですよね。
そして介護施設に立てこもり、その中で鏑木は事の発端となった事件のすべてを舞に話します。
ここでやはり鏑木は冤罪だったんだなという真実が明確に聞けるわけです。
しかしこれ、喋っているのは鏑木本人。
舞からすればその話を鏑木から聞いて、信じるか信じないかは自分次第なわけじゃないですか。
もしかしたら鏑木が保身のためにウソついてるのかもしれないし。
しかし周りの情報に流されず今自分の目の前にいる鏑木、自分が接してきた鏑木を思い返し、鏑木のことを信じた舞を見て思いました。
いろんな情報や人の意見も大事だけれど、自分がきちんと向き合ったものや自分の目で見たこと。
その自分の気持ちを信じることの大切さを。
そして鏑木はまたも逃げようとして警察に打たれ、昏睡状態陥ります。
その後ようやく目を覚ました時の鏑木の目が印象的なんですよね。
死刑判決が覆ることはないと希望をまるで失くしてしまった、何もかも諦めてしまった鏑木の目。
これが本当にツライ。泣
しかしその後です!!!!
最終回で亀梨和也の演技が光ったシーン。
第二話で一緒に暮らしていたさーやからの
「あなたには味方がいる。あなたの無実を信じてる。だから諦めないで。希望を捨てないで」
という手紙を読んで、今まで無気力だった瞳にガッと魂が宿るんですよ。
この時の目の演技が本当に逸脱。
セリフもなく目だけの演技でグッと惹き込ませる亀梨和也の演技がさすがすぎる。
そして逃亡中に鏑木が関わった人たちが彼の無実を信じていろいろ動いてくれて、改めて判決の日。
もうここからの法廷シーンは四の五の言わずに見て欲しい。
結論を言ってしまうと鏑木は無罪判決になります。
このラストでほんっっっっとうに良かった。泣
希望がある終わり方でほんっっっっとうに良かった。泣
この終わり方じゃなかったら多分一生引きずると思います←
で!!最後、亀梨和也の演技が光った最大の見どころなのですが、無罪判決が出た後の鏑木の涙が忘れられないんですよ。
この最後の涙のシーン、後日原作者の染井さんが仰っていたのですが、台本では
一筋の涙
ぐらいだったらしいんですよ。
ですが実際亀梨和也が鏑木としてあの法廷に立ち、そこで感じた感情の結果、あの号泣が生まれたそうなんです。
そしてカットがかかってもしばらく号泣が止まらなかったらしい亀梨くん。
それを聞いて、亀梨くんがどれだけ身も心も鏑木として生きていたのか。
そしてその苦しみや恐怖から解放された時の気持ちを思い、それを踏まえて見るともう涙なしでは見れないですよね。
ちなみに原作は違うラストなのですが、最後にもう一回言います。
ドラマでは鏑木が無罪になって本当に良かった!!!!!!!!!
亀梨和也主演ドラマ「正体」まとめ
今回は亀梨和也主演連続ドラマW正体の第三話、最終話の感想を書いてみました。
本当に見応えのある、何回見ても見入ってしまう、そして亀梨和也の演技力。
とても素敵なドラマ「正体」。
是非たくさんの人に見てもらえたら嬉しいなと思います。
「正体」Blu-ray発売中!!
第一話、第二話の感想はこちら↓↓
染井為人さんの原作「正体」もめちゃくちゃ読み応えあります!!
筆者はドラマを見終わった後に一気に読破しちゃいました。
ちなみに筆者は前知識無しで亀梨和也の鏑木を感じたかったのであえて後で原作読みましたが、染井さんはドラマを見る前に原作を読んで欲しいと仰っていましたので先に読むのもアリ!!!
ドラマとは違った結末もお楽しみください~。
ここまでお読みいただきありがとうございました。