2022年にWOWOWで放送された亀梨和也主演ドラマ「正体」。
こちらのドラマはMIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Drama 2022でグランプリを受賞しました!!!
ちなみにMIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Drama 2022とは??という方はこちらをご一読ください。
株式会社WOWOW(本社:東京都港区、代表取締役 社⻑執行役員 田中 晃、以下「WOWOW」)が制作したオリジナルドラマ「連続ドラマW 正体」が、MIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Drama 2022でグランプリを受賞しました。同賞の受賞は昨年の「連続ドラマW 華麗なる一族」に続き2年連続となります。
「連続ドラマW 正体」は、染井為人の小説を亀梨和也を主演に迎えてドラマ化した作品で、殺人事件の容疑者として逮捕され死刑を宣告された主人公が、移送中に脱獄し潜伏先で出会った人々を窮地から救っていく姿を描いたサスペンスです。
引用元:「連続ドラマW 正体」がMIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Drama 2022でグランプリを受賞 | ニュース | 株式会社WOWOW
MIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Dramaは、MIPCOM(世界最大級のコンテンツマーケット)に集まる欧米を中心とする海外の有力バイヤーが審査員として日本ドラマを選考する賞で、 国際ドラマフェスティバル in TOKYOとMIPCOMの連携事業の一つとして、2009年に創設され今年で13回目を迎えます。
そしてそんな正体のドラマがネトフリなどのサブスクで配信が始まったのですが、連日「面白かった!!」「泣いた!!」などと話題に!!
そこで今回は亀梨和也主演「正体」ドラマの感想をネタバレ有りで書いていきたいと思います!!
このドラマのテーマは冤罪。
正直1話見るだけでとても体力を消耗するほど重たいドラマです。
ですがその分とても見応えのあるおもしろい作品になっています。
話の内容はもちろん、様々な容姿の亀梨和也が見れるのも見どころ!!!
ではここから先は正体ドラマのネタバレ含みますので読みたくないよという方はお戻りください。
ちなみにこちらでは撮影の裏話も交えながら正体ドラマ第三話、最終話の感想(ネタバレ有)を書いてます。
では早速亀梨和也主演「正体」ドラマの感想(ネタバレ有)を書いていきたいと思います!
撮影の裏話なんかも織り交ぜてあるので興味のある方は是非ご覧ください!
亀梨和也主演「正体」ドラマ第一話
ではここから正体ドラマの感想をネタバレ有りで書いていきたいと思います!
まず冒頭、長髪の亀梨和也演じる鏑木が死刑判決を受けるシーンから始まるのですが、すでに息が詰まります。
鏑木が死刑判決を受けて泣きながら崩れ落ちるのですが、このシーンは何回か撮り直したらしく、本来は崩れ落ちる予定は無かったそう。
しかし2回目に撮り直した時に亀梨くんの演技に熱が入り、画面からフェードアウトして中田監督もビックリしたんだとか。
亀梨くんも画面から消えてしまったのでごめんなさい!!と思ったらしいのですが、監督はそちらのテイクを使ったそうです。
このカットがあるからこそ鏑木が死刑判決を受けた時の絶望がより感じられて、とても印象的なシーンだと思いました。
そのあとさらに追い打ちをかけるように死刑執行のシーン。
鏑木と分かっていても、演技だとは分かっていてもここは本当にリアルすぎて苦しい、苦しすぎる。
この冒頭何分かだけでもう筆者の体力は持ってかれました←
そんな死刑執行のシーンは鏑木が見た夢だったわけですが、さてここから鏑木の脱獄が始まります。
この後鏑木は「遠藤」という名で工事現場で働くのですが、この冴えないボソボソとしたキャラ、もう亀梨和也がどこにもいないんですよね。
本当にここまでオーラ消せるのが凄い。
密かに印象的だったのが遠藤が一人でポツンとお弁当食べているシーン。
なんだか遠藤を守ってあげたくなるし、誰か守ってあげてと思ってしまう。
そしてその工事現場で働く市原隼人くん演じる野々村や、その他の人たちを助けたりして遠藤と野々村は次第に仲を深めていきます。
なぜか遠藤って応援したくなっちゃうんですよね。
だけど結末を知らずに見ていると、この人が殺人犯?脱獄死刑囚?というなんとも言えない奇妙な恐ろしさも感じられる。
亀梨くんが撮影の合間に、遠藤の格好のまま蕎麦屋に行ったというエピソードがあります。
キャラクターのまま街に出ると、その役柄によりリアルさが増すということで亀梨くんは撮影の空き時間に度々ドラマのキャラクターのまま街へ繰り出すそうです。
今回は脱獄している役なので、身を潜めて存在しなければならない遠藤(鏑木)のまま実際に外へ出て、その気持ちを体感する。
それって結構精神的にもしんどいと思うんですよね。
その時亀梨くんはどんな気持ちで蕎麦をすすっていたのか。
亀梨和也の役作りへの熱量を感じますね。
それはさておき、ドラマの話に戻ります。
そうそう言い忘れていましたがこの作品、総監修そして1話と2話の監督があのホラーの巨匠中田秀夫監督なんですよ!
それが存分に感じられたと思ったのが1話の後半のシーン。
遠藤が脱獄死刑囚の鏑木だということに気が付いた野々村が、暗がりの中110番通報するも自分が接してきた遠藤が人殺しとは思えなくて途中で電話を切ってしまうシーン。
その電話を切った直後、野々村が振り返ったら暗がりの中に遠藤が立ってるんですよ。
それがなんと言うか、ホラーではないんですけど暗がりの中脱獄死刑囚の遠藤がそこに立ってるっていう、ある種のホラーといいますか。
展開、映し方、音楽が凄くてゾッとする感じが凄いなと思いました。
それから、随所で見せる細かい表情筋の動きで感情を表現する亀梨和也の演技が絶妙なんですよね。
印象に残っているのが野々村が遠藤のことを鏑木だと気付いて凝視してたら、遠藤が「どうしたんですか?」と聞くシーンがあるんです。
その時の野々村を見る遠藤の目が異様にギョロっとしてて怖さを感じたんですよね。
亀梨和也の目は幾度となく見ていますが、あんなに「怖…」って思ったのは初めてです。
冒頭から重たいシーンから始まり、内容も過酷な労働環境で働く人たちの中でのお話であったりと、息つく瞬間はありません。
そして何度見ても思うのですがWOWOW作品のエンドロールって映画みたいじゃないですか。
正体のドラマが初WOWOWの筆者は
これがWOWOWクオリティ…
と1話が終わってからしばらく放心状態でした(笑)
この内容はWOWOWでしか出来ませんよね。
そして1話の最後、遠藤として生活できなくなった鏑木は「那須」という名前に変えて新たな人物に出会います。
この那須くんは是非たくさんの人に見ていただきたい!!!!!!
金髪カラコンでそれはそれはカッコイイので全世界の人に見ていただきたい!!!!
というわけで続いて「正体」ドラマ第2話の感想(ネタバレ有り)です。
亀梨和也主演「正体」ドラマ第二話
続いて「正体」ドラマ第二話(ネタバレ有り)感想です。
筆者が正体で一番好きな第二話。
なぜ一番好きかなのか?
それは、全体を通して重たいお話の「正体」という作品の中で第二話は唯一ほっこりする場面があるのと、なにせ終始那須くんの顔が良すぎるんです←
しかしほっこりとは言ってもやはり正体。
最後にはとんでもなく切ないシーンが待っています。
そんな中で筆者が印象に残っているシーンをいくつか。
二話ではウェブライターとして働く那須が、貫地谷しほりさん演じるWEB編集者の安藤沙耶香と出会います。
那須はおウチが無いのでネットカフェに泊まると言って雨の中帰っていくのですが、それを安藤が引き止めて
「私のウチ来ない!?」
というシーン。
ウチ来ない!?と言われて面食らったような顔をしてる那須。
しかも雨に濡れていて子犬のような雰囲気倍増でとてもかわいいんですよ。
そして安藤のお家に行くことになり、お風呂に入って湯上り那須くんもまた良いのですがその後に窓の外の様子を伺う那須。
その目が鋭すぎて「あ、那須くん脱獄死刑囚だった…」と引き戻される。
それから二人で食事をしながらお互いのことを名前で呼び合うシーンも大好きなんです。
那須がぎこちなく安藤のことを「さーや」と呼ぶのがとてもほっこりポイント。
そんな中那須は上川隆也さん演じる弁護士の渡辺に出会い、冤罪で苦しむ人たちの力になりたい言う渡辺に向ける表情。
この亀梨和也の絶妙な演技が凄い。
今にも渡辺に何かを打ち明けてしまいそう、でもやっぱり言えない…
表立ったセリフはないのに、そんな気持ちがひしひしと伝わってくるんですよね。
ここの演技が素晴らしいなと思いました。
そして第二話の終盤、さーやの家に警察が来るんですが、さーやは那須が鏑木と気付いていながらも那須の事をかくまうんです。
この時さーやを抱きしめながら
那須「信じて…!僕はやってない」
からがもうドキドキ切なさMAX!!!!!
音尾琢真さん演じる又貫刑事がもう最高にイヤ~な感じなんですよね。
で又貫刑事が那須が隠れていたクローゼットを開けてしまうのですが、この時必死に又貫を抑えながら
「逃げて!逃げて!!逃げてー!!」
と叫ぶさーや。
そんなさーやと
離れたくない…だけど…
と言わんばかりに窓の外に飛び降りる鏑木。
もうここのシーンは切なすぎて無理です(泣)
さーやの表情と鏑木の表情が逸脱すぎます。
そして窓から飛び降りおり、靴も履かずに必死に逃げる鏑木がなんとも切ない。
ちなみに原作者の染井さんは是非原作を読んでからドラマを見てと仰っていたのですが、筆者は新鮮にドラマを楽しみたかったので原作は読まずに先にドラマを見ました。
すみません。
ですので始めは鏑木は冤罪だよね??
とは思いつつも、ドラマの作り的に核心には触れていないので絶対に鏑木が冤罪だという確信はなく見ていました。
だからこそ野々村やさーやから見る、鏑木から時折感じる恐怖みたいなものを感じ取っていたのです。
しかし第二話の終盤のシーン、あんなに切実に「信じて」という鏑木の言葉を聞いてしまったら、もうこれは冤罪だなと思いましたよね。
というわけで本当にほっこり、だけどとても切なくて苦しい。
正体ドラマ第二話は見どころ満載なので是非見ていただきたいと思います。
亀梨和也主演「正体」ドラマ第一話、第二話まとめ(ネタバレ有り)
さて今回は亀梨和也主演「正体」ドラマの第一話、第二話の感想をネタバレ有りでまとめてみました。
本当に見応えがあり、豪華なキャストの方々の演技も光っています。
冤罪について。
信じるものは何なのか?
とても考えさせられるドラマですので、是非たくさんの人に見てもらいたいと思います。
ちなみに原作も読み応え抜群でオススメです。
読むのが止まらなくなり、一気に読んでしまうくらいおもしろいです。
よろしければ撮影の裏話も書いています正体ドラマ第三話、最終話のネタバレ有り感想も読んでみてください。